書誌事項
- タイトル別名
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- A Comparison of the COVID-19 Pre and Post-Pandemic Nursing Practices for Fathers with Hospitalized Children
抄録
<p> COVID-19流行時において,病院施設に入院している子どもを持つ父親に対する看護実践内容,さらにCOVID-19流行前からの変化を明らかにするため,子どもに関わる看護職55名に無記名自記式質問紙調査を実施した.調査内容は,対象者の属性,父親の支援に関する看護実践内容31項目を想起してリッカート尺度により回答してもらい,COVID-19流行時について同内容を尋ね,COVID-19により変化したことや意識したこと(自由記述)について回答を得た.COVID-19流行時の父親への看護実践内容は,因子分析(主因子法)により『父親がわが子を理解し育児を行う直接的支援』,『父親の考えに応じた父親役割を促進する支援』,『父親が社会資源を活用できる支援』,『父親が母親のサポートを促進するための支援』,『病院にいる母親と父親をつなぐ支援』の5因子が挙げられた.COVID-19流行時は直接的支援が困難となり,リモートで関わる以外の看護実践はCOVID-19流行前より有意に低くなっていた.このような状況で,看護職は情報収集を意識して実施し機会を捉え,父親を看護ケアに含め,オンライン面会などを取り入れて【意識して行う父親への関わり】をしていた.また,関わりが必要なケースを見極め,できることについて,【他のスタッフ・多職種との連携】を行っていた.看護職はCOVID-19への対策とともに患児や家族のニーズを見極めながら,父親役割が促進できる支援をしていくことが重要である.</p>
収録刊行物
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- 山口医学
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山口医学 72 (4), 183-193, 2023-11-27
山口大学医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298588080521216
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- ISSN
- 18804462
- 05131731
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可