書誌事項
- タイトル別名
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- Resolution of an equivocal lesion that developed at the bronchial stump after lung cancer surgery by administration of tranilast
抄録
<p>肺癌切除断端周囲に軟部陰影や浸潤影が生じ,術後再発か否かの診断に苦慮する場合がある.今回,トラニラストにより再現性をもって陰影縮小を認め,術後再発の可能性を否定し得た症例を経験したので報告する.症例は75歳女性.右上葉肺腺癌(pT1aN0M0)に対して,胸腔鏡下右肺S3区域切除術(ND1a+LN#11s)を施行した.術後38か月の CTで切除断端周囲に浸潤影を認めた.その後も陰影は拡大し,気管支鏡下生検を施行したが,診断には至らなかった.陰影の形状や経過などから,術後断端に生じた異物肉芽腫の可能性も考えトラニラストの内服を開始した.3か月間の内服で肝障害を認め中止するも,陰影は縮小を認めた.術後70か月のCTで陰影の再増大を認め,肝庇護薬併用下にトラニラストを再投与し,再び陰影の縮小を認めた.現在も陰影は縮小を維持している.本症例のように,肺癌切除断端に生じた陰影に対し,術後肉芽腫が疑われる場合にトラニラスト投与が有効な場合があると考える.</p>
収録刊行物
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- Tenri Medical Bulletin
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Tenri Medical Bulletin 26 (2), 110-115, 2023-12-25
公益財団法人 天理よろづ相談所 医学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298588085730560
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- ISSN
- 21872244
- 13441817
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可