AQbDに基づいたウコンの分析法開発
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- 新井 玲子
- 国立医薬品食品衛生研究所生薬部
抄録
天然物の分析において,「試験の再現がとれない」ことは珍しくない.再現性の高い分析法では,事前に頑健性が評価されることが多いが,多成分系の天然物分析においてこの頑健性を高めることは容易ではない.Quality by Design(QbD)は医薬品規制調和国際会議(ICH)のガイドラインに示されている概念で,開発プロセスから製品の品質を作り込むことを目的としているが,これは分析手法にも応用されており,しばしばAnalytical QbD(AQbD)と称される.AQbDでは分析法開発の初期段階から体系的に作り込むことにより,頑健で実用性の高い分析法の確立を目標としている.本稿では,AQbDを適用したウコンの分析法の開発例を紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Mohammed H. A. et al., Foods, 12, 1010(2023).<br>2) Priyadarsini K. I., Molecules, 19, 20091-20112(2014).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 60 (1), 62-62, 2024
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298668092308480
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可