低水位で管理されたため池における放射性セシウムの動態

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Dynamics of radiocaesium in a pond managed at low water levels

抄録

<p>2011 年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故は,大量の放射性物質の放出を伴う原発事故であり,放出され水系に流出した放射性セシウムの多くは貯水池の底質として蓄積した.本研究では,ため池における放射性セシウムの動態の定量的な把握を目的として,水位が低く管理されたため池を対象として,池に出入りする水の水質を調べ考察した.その結果,低水位で管理されている貯水池は,懸濁態セシウムと溶存態セシウムの両方の発生源として作用し,懸濁態セシウムの流出が支配的であることがわかった.また,流出水の溶存態セシウム濃度は,冬季には流入水とほぼ同じで脱着が少なく,夏季に増加するという季節変動が確認された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298668092435968
  • DOI
    10.11520/jshwr.36.0_11
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ