カーボンフットプリント(CDP)と企業の排出量算定

書誌事項

タイトル別名
  • Carbon Footprint and Corporate Emissions Accounting

抄録

カーボンフットプリントという言葉は,日本語ではよく“CFP”と略されるが,CFPは正確にはCarbon Footprint of Productsの略称であり,製品の生涯(ライフサイクル)あるいは一定の工程における二酸化炭素排出量を指す。<br>CFPの算定を行う主な目的は,製品の温室効果ガス排出量を把握することである。企業はCFPによりその製品,あるいは企業や消費者において生産,使用する際の影響度を把握する,あるいは環境負荷削減に取り組むことができるようになる。<br>昨今はあらゆる企業・社会全体において脱炭素化が求められ,企業は,環境影響度表示や低排出製品選択のための情報提供のため,顧客・関係者ニーズに対応するためのCFP/組織排出量の算定も求められている。<br>日本では,2002年からCFPの算定や表示のためのプログラムが実施され先行していたが,2022年には経済産業省による検討会や企業横断的な実証実験も行われ,より多くの企業にCFP算定を広めようとしている。CFP算定は今後一層ニーズが増えることが想定され,世界中でルールや仕組み作りも行われている。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 77 (12), 1079-1085, 2023

    紙パルプ技術協会

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