創薬エコシステムとAROの役割 医療系スタートアップ育成プログラムResearch Studioの実績と課題
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- 荒川 義弘
- 筑波大学つくば臨床医学研究開発機構
抄録
<p>世界の医薬品開発においてアカデミア・スタートアップによる開発が主流となっている。その中で日本が取り残されている。</p><p>あなたは以下の質問に答えられますか?</p><p>Q1.なぜスタートアップによる開発が主流となっているのか? リスクマネーって何?</p><p>Q2.技術移転や民間からの資金調達に必要な要素は何?</p><p>Q3.グローバル展開における市場やヘルスケアシステムの各国の違いを理解していますか?</p><p>Q4.開発計画に加え、事業計画の策定、資金調達の計画が必要となります。あなたは資本政策についてご存じですか?</p><p>Q5.事業計画を構築する上で、以下の検討を行います。あなたはこれらを説明できますか? Value proposition、Competitive landscape、Patient journey、Business Model Canvas、SOM/SAM/TAM</p><p>Research Studioでは、これらについて、各界のトップリーダーによるメンタリングと橋渡し研究や医学の専門家による伴走支援を通じて、標的とするCustomer/疾患セグメントの特定から出口戦略まで、順を追って構築していく。UC San Diegoでの1週間の海外研修では、KOLやVCとの面談や米国におけるパートナーの探索も行うなど大変贅沢なプログラムになっている。</p><p>2018年に大学関連携によりプログラムを開始し、すでに多くの実績を上げている。具体的には、過去5年間で29チームが参加し、14チームが資金調達に成功し、その総額は78億円となり、2チームが治験を開始し、12チームが非臨床POCを達成している。</p><p>このプログラムでは、スタートアップの実践的育成を通じて、各大学のAROで指導する教職員の育成も行なっている。また、プログラム修了生のアルムナイの会も形成している。これらの実績と横のつながりがエコシステム形成につながっていくものと考えている。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床薬理学会学術総会抄録集
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日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S42-4-, 2023
一般社団法人 日本臨床薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298742739584256
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- ISSN
- 24365580
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可