特発性縦隔気腫の1再発例

Bibliographic Information

Other Title
  • トクハツセイ ジュウカクキシュ ノ 1 サイハツレイ

Search this article

Description

稀とされる特発性縦隔気腫の再発例を経験したため報告する。症例は 17 歳,男性。16 歳時に特発性縦隔気腫の既往がある。今回,野球の試合中に胸痛を自覚し当院を受診した。胸部X線およびCT検査で縦隔・皮下気腫像を認め,明らかな基礎疾患がないことから特発性縦隔気腫の再発例と診断した。入院下に安静のみで胸痛は改善し,第 6 病日には胸部X線で皮下気腫の消失を確認した。特発性縦隔気腫は痩せ型の若年男性に好発する,比較的予後良好な疾患である。再発例は自験例を含め本邦で 11 例報告されており,大部分は痩せ型の若年男性である。初回発症から再発症までの期間は数週から数年と幅広く,再発時の誘因が初発時と同一とは限らない。記載のある限りではいずれの症例も安静のみで改善しており,再発例に特異的な治療内容は報告されていない。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top