腹水濾過濃縮再静注法教育に向けた模擬腹水の作成
抄録
<p>【背景】腹水濾過濃縮再静注法は、悪性腫瘍や肝硬変などによる難治性腹水に対して、細胞や細菌などの不要な物質を除去し、有用な蛋白成分などを濃縮し患者様に再静注する治療法である。腹水濾過濃縮再静注法の過程には、原腹水を濾過および濃縮する必要があり工程が煩雑である。そのため工程方法について事前に経験することまた、学生教育においても必要であると考える。しかし、経験のために腹水を入手することは困難である。【目的】 本研究では、癌性腹水に対して外面の再現、また不要な物質の除去および有用な物質の採取が可能な模擬腹水の作成を行うことにより、腹水濾過濃縮再静注法の教育への活用の実現を目指し検討を行った。【方法】 模擬腹水の作成には、馬鈴薯でんぷん、クリーピングパウダー、赤・黄色食紅、赤・黄色アクリル絵具、水を用いて行った。模擬腹水の濾過濃縮においては、瀘過器(AHF-MOW(旭化成メディカル株式会社))、濃縮器(AHF-UF(旭化成メディカル株式会社))、濃縮腹水の物質確認には分光光度計(株式会社島津製作所)を用いて行った。【結果】 癌性腹水に類似した外面の模擬腹水を作成することができた。また模擬腹水の濾過により不要な物質除去および濃縮により有用な物質の採取を行うことができた。【まとめ】 身近な物品および害のない物質を用いて模擬腹水を作成することができ、腹水濾過濃縮再静注法教育に活用できると考える。</p>
収録刊行物
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- 生体医工学
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生体医工学 Annual61 (Abstract), 287_2-287_2, 2023
公益社団法人 日本生体医工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298820567363584
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可