医療機関における電波利用機器に配慮した建築ガイドライン・同解説-医用テレメータ編-のポイント

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Abstract

<p>医療機関における電波利用機器に配慮した建築ガイドライン・同解説-医用テレメータ編-は、医用テレメータなどの電波を利用した医療機器が安心して使用できる医療施設を計画することを目的として、2021年9月に日本建築学会環境工学規準として発行された。本稿では、建築ガイドラインのポイントを紹介する。設計段階では、病院関係者、建築設計者、医用テレメータメーカが、医用テレメータの設置要件や建築図面等の情報を共有し、アンテナシステムの配置や配線経路、及び建物内の電波環境等の計画を協力して検討する必要がある。建築設計者は、医用テレメータの回線設計が適切に行えるように、患者の移動範囲と受信アンテナの通信可能範囲、アンテナシステムの配置や配線経路、使用する建材や建具、近接する設備機器などについての配慮が必要である。病院関係者は、携帯型テレメータを装着する患者の移動範囲やアンテナシステムの方式など、可能な限り具体的な情報を建築設計者と共有することが重要である。また、建物施工段階において、医用テレメータメーカが受信アンテナなどの施工を行い、受信アンテナ設置前後の電波環境を測定評価することによって、適正なアンテナ配置を実現することが可能となる。さらに、建築設計者・施工者は、病室の壁貫通口や受信アンテナ周辺の天井点検口の設置など医用テレメータのメンテナンス対応を予め整備することも重要である。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390298820567460352
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.98_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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