A Case of Rehabilitation for an Older Patient with Eating and Swallowing Dysfunction Due to Parkinsonism
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- Oike Asami
- Section of Interdisciplinary Dentistry, Division of Interdisciplinary Dentistry, Faculty of Dental Science, Kyushu University
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- Yamazoe Junichi
- Section of Geriatric Dentistry and Perioperative Medicine in Dentistry, Division of Maxillofacial Diagnostic and Surgical Sciences, Faculty of Dental Science, Kyushu University
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- Kashiwazaki Haruhiko
- Section of Geriatric Dentistry and Perioperative Medicine in Dentistry, Division of Maxillofacial Diagnostic and Surgical Sciences, Faculty of Dental Science, Kyushu University
Bibliographic Information
- Other Title
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- パーキンソニズムによる摂食嚥下障害の高齢者に対して摂食嚥下リハビリテーションを行った1症例
Description
<p> 緒言:水頭症に対するシャント術後の中脳下垂によって生じたパーキンソニズムによる摂食嚥下障害の高齢者に対して,経口摂取再開を目的とした摂食嚥下リハビリテーションを行った症例を報告する。</p><p> 症例:65歳,女性。X年4月頃から固形物の飲み込みにくさを自覚した。その後,水分摂取も困難となり,6月に当院脳神経内科に入院となった。パーキンソニズムおよび嚥下失行と診断され,入院8日後に摂食嚥下リハビリテーションならびに口腔健康管理の依頼を受け,当科初診となった。初診時の口腔機能精密検査の結果,咀嚼能力の極度な低下を認めた。</p><p> 経過:入院12日後よりゼリーを用いた直接訓練を開始し,入院28日後には昼のみ嚥下調整食3(日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021に準ずる)を開始することができた。しかしその2日後にL-dopaの副作用による不随意運動が悪化し,再度ゼリーを用いた直接訓練に変更した。入院40日後には再度昼のみ嚥下調整食3を開始することができた。入院60日後に転院となるまで直接訓練を継続し,最終的に3食とも嚥下調整食4を摂取できるようになった。転院前に行った口腔機能精密検査では咀嚼能力の大幅な上昇を認めた。</p><p> 考察:本症例では,悪化傾向のパーキンソニズムを呈する患者でありながら,可及的早期に,かつ継続的に患者の口腔機能の変化に寄り添った医療を提供することで,摂食状況の改善に貢献することができた。</p>
Journal
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- Ronen Shika Igaku
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Ronen Shika Igaku 38 (supplement), 64-68, 2024-01-15
Japanese Society of Gerodontology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390298820574483584
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- ISSN
- 18847323
- 09143866
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed