補聴器外来受診高齢者および一般地域住民における聴力とフレイルの関連

  • 内田 育恵
    愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 国立長寿医療研究センター耳鼻咽喉科
  • 杉浦 彩子
    国立長寿医療研究センター耳鼻咽喉科 刈谷きこえのクリニック
  • 小川 高生
    名鉄病院耳鼻咽喉科・中耳サージセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Association between hearing and frailty in older individuals in a hearing aid outpatient clinic and in a population-based study

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抄録

<p>要旨 : 超高齢社会における要介護高齢者の増加は, 医療介護上の重要課題である。要介護の前段階であるフレイル (frailty) への対策が, ますます重要視されている。フレイルは身体的脆弱性のみならず精神心理的および認知的, 社会的脆弱性などの問題を包含する概念で, 多面性や可逆性という特徴をもつ。フレイルの評価のために用いられる基準は複数あり, 国際的には Fried らが提唱した Cardiovascular Health Study (CHS) 基準が汎用されており, わが国では厚生労働省からの基本チェックリスト (Kihon Check List: KCL) が実用化されている。国立長寿医療研究センターで『老化に関する長期縦断疫学研究 (NILS-LSA)』と耳鼻咽喉科補聴器外来受診者を対象とした, 異なる指標によるフレイルの調査結果を報告し, 聴覚ケア担当者として介護予備群の早期発見に寄与できる可能性についても言及した。</p>

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参考文献 (7)*注記

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