Abstract
『続日本紀』(以下、『続紀』)は、六国史の中で唯一当代の歴史である桓武紀を記述したものであり、その記述に関しては編纂者の歴史意識が反映している。本稿では、漢文詔、漢文祭文の表現から『続紀』の歴史叙述の方法を通して見出だされる新たな天皇像としての桓武を見る。これは歴史叙述の過程で、孝謙に関する歴史叙述と向かい合う中で現われてきた天皇像であり、新たな〈神話〉として後代まで影響を与えたと考えられる。
Journal
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- 名古屋大学国語国文学
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名古屋大学国語国文学 85 1-11, 1999-12-11
名古屋大学国語国文学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390298897683922432
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- HANDLE
- 2237/0002008822
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- ISSN
- 04694767
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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- Abstract License Flag
- Allowed