STEM/STEAM教育における数学的な見方・考え方の働きに関する一考察

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抄録

<p>文部科学省が推進する「STEAM教育等の教科等横断的な学習」では,複数の教科等の「見方・考え方」を総合的・統合的に生かしていく探究活動を充実させることが重視されている.本稿の目的は,現代社会に生きる市民を育成する側面としての「STEAM教育等の教科等横断的な学習」における数学的な見方・考え方の働きの一端を明らかにすることである.そのために,コロナ禍において現代社会に生きる市民としてどう考えるかを生徒に問うた「大規模PCR検査を行っていくべきか」という実践を,見方・考え方の働きを視点として分析した.結果として,数学的な見方・考え方は,意思決定の基盤となる数値的根拠をつくりだす働きをすることは勿論ながら,他教科等の見方・考え方の働きを促しうることが示唆された.意思決定においては数値的根拠に加えて様々な価値観が影響するが,数学的な見方・考え方は,その価値観の表出や生成にも貢献しうると考えられる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298897684243968
  • DOI
    10.14935/jssep.47.0_145
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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