腫瘍随伴性が疑われるKL-6異常高値を呈したHHV8陰性primary effusion lymphoma like lymphoma

  • 赤塚 貴紀
    総合病院厚生中央病院中央検査科 放送大学大学院文化科学研究科
  • 青田 泰雄
    総合病院厚生中央病院中央検査科 総合病院厚生中央病院総合内科 東京医科大学血液内科学分野
  • 野口 直樹
    総合病院厚生中央病院中央検査科
  • 出沢 舞
    総合病院厚生中央病院中央検査科
  • 西園 明将
    総合病院厚生中央病院中央検査科
  • 後藤 明彦
    総合病院厚生中央病院総合内科 東京医科大学血液内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • HHV8-negative primary effusion lymphoma-like lymphoma with abnormally high levels of KL-6 suspected to be tumor-associated
  • シュヨウ ズイハンセイ ガ ウタガワレル KL-6 イジョウ タカネ オ テイシタ HHV8 インセイ primary effusion lymphoma like lymphoma

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抄録

<p>症例は64歳女性。2022年2月頃から食欲不振が出現し,その後食事量が減っているにも関わらず腹部膨満が出現。9月に他院を受診し腹部CT検査を実施したところ,肝硬変及び大量の腹水貯留を認めた。腹腔穿刺を実施し,病理組織学的検査からHHV8陰性primary effusion lymphoma (PEL) like lymphomaとの診断に至ったため,加療目的で当院転院。初診時に行った血液検査で,KL-6異常高値(24,141 U/mL)を認めた。原因検索を行うも原因疾患特定には至らず。HHV8陰性PEL like lymphomaに対する化学療法の治療経過とともに,KL-6値が漸減的に低下を示したため,HHV8陰性PEL like lymphoma由来と考えた。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 73 (1), 137-141, 2024-01-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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