投球中の後期コッキング期と肩屈曲動作の肩甲胸郭関節運動の関連

  • 植田 篤史
    関西福祉科学大学 保健医療学部 リハビリテーション学科
  • 松村 葵
    株式会社テイクフィジカルコンディショニング
  • 相見 貴行
    同志社大学大学院 スポーツ健康科学研究科 日本学術振興会特別研究員DC1
  • 中村 康雄
    同志社大学 スポーツ健康科学部

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between scapulothoracic joint angle during shoulder flexion and pitching motion at the late cocking phase

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説明

<p>【目的】投球中の後期コッキング(Late Cocking:LC)期と肩屈曲動作中の肩甲胸郭関節(Scapulothoracic Joint:STJ)運動の関連性を明らかにすること。</p><p>【方法】対象は野球選手45名とした。三次元動作解析装置を用いて投球と肩屈曲動作を計測した。投球中のSTJ角度は非軸脚の足底接地時~最大肩外旋時の間(LC期)のSTJの角度の最大値と肩屈曲30°~120°位のSTJの角度を算出した。投球と肩屈曲中のSTJ角度の関連性はピアソンの積率相関係数にて検討した。</p><p>【結果】投球中のLC期のSTJ外旋の最大値は,挙上期90°(r=0.314)と120°(r=0.300)のSTJ内旋角度の間に,投球中のSTJ後傾の最大値は,挙上期30°(r=0.314)と60°(r=0.300)時のSTJ後傾,下制期30°(r=0.577)と60°(r=0.432)時のSTJ後傾の間にそれぞれ有意な相関関係が認められた。</p><p>【結論】投球中のLC期のSTJ後傾と外旋の過小な動きと,肩屈曲動作中のSTJの過小な後傾と過剰な内旋が関連していた。</p>

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