琉球祖語の再建に向けた比較データ構築用の枠組提案(UniCog)

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タイトル別名
  • UniCog: A Framework Proposal for the Dynamic Compilation of Comparative Data for the Reconstruction of proto-Ryukyuan

抄録

本稿では,琉球祖語の再建に向けて,琉球諸語の比較データを動的に構築できる枠組みを提案する。UniCog(Unified Cognacy Framework for proto-Ryukyuan)と呼ぶこの枠組みは,琉球諸語に分布する約7,400語の同源語リストを伴っており,その中核には琉球諸語を対象とする既存の全ての語彙データを紐付けるための同源語IDシステムがある。本枠組みを記述した後,具体例を示しながら,この枠組みの実装によって開かれる研究可能性について述べる。最後に,語形の比較を目的とする,琉球諸語の統一的な表記も提案する。この枠組みの導入が日琉諸語の歴史比較言語学の分野においていくらかの貢献を果たすことが期待される。

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