輸液ボトルへのびん針の穿刺時に生じる薬液漏出の検証

書誌事項

タイトル別名
  • Verification of Drug Leakage during Puncture of the Needle into an Infusion Bottle. : An Initial Report from an Experiment with Nursing Students
  • 輸液ボトルへのびん針の穿刺時に生じる薬液漏出の検証(第1報)看護学生を対象とした実験より
  • ユエキ ボトル エ ノビンハリ ノ センシジ ニ ショウジル ヤクエキ ロウシュツ ノ ケンショウ(ダイ1ポウ)カンゴ ガクセイ オ タイショウ ト シタ ジッケン ヨリ
  • ─第一報 看護学生を対象とした実験より─

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抄録

<p>危険薬曝露予防の一環として,輸液ボトルへびん針を穿刺する際のびん針穿刺部からの薬液漏出の有無と程度を明らかにするための実験を行った。対象者は全員が4年制看護大学に在籍し,基礎看護技術の点滴静脈内注射の演習で輸液ボトルへの薬液の注入,びん針の穿刺を経験していた4年生18名である。このうち,危険薬曝露予防に関する講義を受講した者は4名(22.2%)であった。実験では,模擬危険薬(ニコチン酸700 mg)が含まれる生理食塩液100 mLの入った輸液ボトル(プラスチックボトル,ソフトバッグ)を点滴処置台の上にゴム栓部を上にして置き,びん針を「上から下」へ穿刺した場合と,輸液ボトルのゴム栓部が下向きになるよう点滴処置台の輸液吊り下げバーに吊り下げ,「下から上」に向けて穿刺した際のびん針穿刺部からの薬液漏出量を測定した。結果は「上から下」への穿刺では,ソフトバッグで18名中2名(11.1%),プラスチックボトルが18名中1名(5.6%),「下から上」への穿刺ではソフトバッグで15名(83.3%),プラスチックボトルで4名(22.2%)が薬液漏出を認めた。身体特徴との関係では,ソフトバッグで「下から上」への穿刺時の薬液漏出量と利き腕上肢長の間に比較的強い正の相関(Pearson積率相関係数r=0.640,p=0.010)がみられた。</p>

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