AMPLATZER™ Cribriform Multi-Fenestrated Septal Occluder留置の際にバルーンで中央の小欠損を拡大しデリバリーシースを通過させた多孔性心房中隔欠損の一例

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タイトル別名
  • A case of multiple ASDs treated with AMPLATZER™ Cribriform Multi-Fenestrated Septal Occluder using balloon dilation technique for a central small defect

抄録

AMPLATZER™ Cribriform Multi-Fenestrated Septal Occluder(以下Cribriform)は多孔性心房中隔欠損(multiple atrial septal defects; 以下mASDs)のうち欠損孔が密集し単一デバイスで複数の欠損孔を閉鎖することが可能なものに対して用いられる.mASDsに対するCribriformを用いた経カテーテル的心房中隔欠損閉鎖術に工夫を要した症例を経験したため報告する.23歳女性.3か月健診で心雑音を指摘され,mASDsと診断.心エコー図で3つの欠損孔と直径約20 mmの中隔瘤を認めた.右室拡大の進行がありカテーテル治療の方針とした.8 Frのデリバリーシースはダイレーターとの段差が障害となり中央の欠損孔を通過できず,MUSTANG 5×20 mmで欠損孔を拡大させた.拡大後はデリバリーシステムを通過させることができ,Cribriform 25 mmを留置した.CribriformはmASDsに対する閉鎖デバイスであり,中央の細いウェストを留置し2枚のディスクで複数の開窓部を覆い閉鎖する.ウェスト留置は中央の欠損孔に行うことが適切であるが,デリバリーシースを通過させるには一定の径が必要である.バルーンで欠損孔を拡大することで安全なデリバリーシース挿入が可能と考えた.

収録刊行物

  • Journal of JPIC

    Journal of JPIC 8 (2), 21-24, 2024-01-24

    日本Pediatric Interventional Cardiology学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298975426831104
  • DOI
    10.20599/jjcic.8.21
  • ISSN
    24322342
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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