若年健常女性における1日2食の糖質制限が糖質増量後の血糖値に与える影響

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書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Consuming Standard-carbohydrate Meals after Replacing Lunch and Dinner in a Day With Low-carbohydrate Meals on Blood Glucose Concentrations in Healthy Young Japanese Women

抄録

<p>2型糖尿病患者に対するパイロット研究のため,若年健常女性を対象に1日2食の糖質制限食が血糖指標に与える影響を調べることを目的とした.対象者16名は間歇スキャン式持続血糖測定器を装着し5日目の昼食と夕食に糖質制限食を,それ以外はそれぞれ同一の標準糖質食を摂取し血糖指標を調べた.標準糖質食の炭水化物,脂質,タンパク質のエネルギー比率はそれぞれ64 %,21 %,15 %,糖質制限食は30 %,49 %,21 %であった.糖質制限食摂取当日の血糖指標は,標準糖質食を摂取した前日あるいは翌日より有意に低値を示したが,標準糖質食に戻すと,朝食・昼食の食後血糖値および朝食・夕食の血糖上昇曲線下面積が糖質制限食摂取前の標準糖質食摂取時より有意に高くなった.本研究結果より,若年健常女性において糖質制限食を中止し糖質摂取量を増やすと食後血糖値が増加する恐れがあるため,2型糖尿病患者に適応する場合には注意を要する.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 67 (1), 21-29, 2024-01-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298975427171328
  • DOI
    10.11213/tonyobyo.67.21
  • ISSN
    1881588X
    0021437X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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