リモノイドの生合成経路を解明! 合成生物学による供給に期待
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- 尾﨑 太郎
- 東北大学大学院薬学研究科
抄録
リモノイドは主にミカン科とセンダン科の植物に含まれ,トリテルペンの一種に分類される.ミカン科植物の苦味の原因となる一方,殺虫活性等の有用な生物活性を示すものが多い重要な化合物群でもある.リモノイドは炭素数30の通常のトリテルペンとは異なり,C4ユニットの脱落とともにフラン環が形成されている点,前駆体メリアノール(1)に存在する30位のメチル基が生合成の過程でシフトしている点に構造上の特徴がある.しかし,長年の研究にもかかわらず,これらの特徴的な構造の構築方法は明らかとなっていない.本稿では,リモノイド生合成遺伝子を同定し,生合成経路を明らかにしたDe La Peñaらの研究を紹介したい.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) De La Peña R. et al., Science, 379, 361–368(2023).<br>2) Hodgson H. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 116, 17096–17104(2019).<br>3) Reed J. et al., Science, 379, 1252–1264(2023).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 60 (2), 150-150, 2024
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298997211631232
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可