ファッションと環境に関する日本の現状と課題

  • 岡野 隆宏
    環境省 「ファッションと環境」 タスクフォースリーダー

書誌事項

タイトル別名
  • Current Issues and Trends regarding Fashion and the Environment in Japan

抄録

<p>国際的な課題となっているファッションの環境への影響について明らかにするとともに,衣類の再利用の現状と課題を整理し,サステナブルファッションの実現に向けた生活者と企業のアクションを提示した。日本においては,供給量の9 割に相当する衣類が1 年間に手放され,その7割近くが再利用されずに廃棄されている。従来からさらなる衣類の再利用は行われてきたが,中古衣料・ウエス・再生資材(反毛材料) のいずれも需要が減少し,回収量の増加は難しいのが現状である。新たな再利用として繊維から繊維へのリサイクルが期待されているが,現状では課題も多く,選別技術とリサイクル技術の高度化と易リサイクル設計等の環境配慮設計が必要である。このため,環境省では,長く大切に着る,リユースを楽しむ,先のことを考えて買う,作られ方をしっかり見る,服を資源として再生利用する,という5つのアクションを生活者と企業の双方に呼びかけている。</p>

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