スポーツ文化の創出におけるスポーツマーケティング視点

書誌事項

タイトル別名
  • Sports Marketing Perspectives in the Creation of Sports Culture
  • スポーツ ブンカ ノ ソウシュツ ニ オケル スポーツマーケティング シテン

この論文をさがす

抄録

スポーツは、スポーツマーケティングからみると、「するスポーツ」と「見るスポーツ」に分け、これには「スポーツのマーケティング」と「スポーツを利用したマーケティング」を含むとする考え方が広く受け入れられている。「するスポーツ」においても、また「見るスポーツ」においても、スポーツの場面における生活様式や行動は、一つのスポーツ文化を生み出している。  このようなスポーツ文化が形成されている中で、スポーツマーケティングの対象として大きな割合を占めるのが、観戦スポーツである。観戦スポーツでは観戦者を顧客とすることから、スポーツ観戦の特性とスポーツ観戦者の意識と欲求、観戦動機、観戦前後における消費行動とファンの観戦様式、さらにはファンにみられるチーム・アイデンティフィケーション(teamidentification)意識等がスポーツマーケティングにおける重要な視点となる。  今一つ、スポーツマーケティングにおいて、地域スポーツの領域が重要である。地域スポーツについては、地域住民を「地域の市場」としてとらえ、地域スポーツに関与する多様なステークホルダー(stakeholder)との良好な関係性の創出・維持、地域スポーツの振興・発展に貢献する地域スポーツコミッション(地域SC)のマーケティングの構築、さらには地域資源の活用を取り入れた地域スポーツとスポーツビジネスが融合・結合する地域スポーツ文化の創出が、スポーツマーケティングの視点となる。  また、スポーツ政策・行政はスポーツマーケティングの立案や事業計画の策定にも影響を及ぼすことから、スポーツマーケティングをスポーツ政策・行政と関連させることも、重要な視点である。

収録刊行物

  • 国際経営論集

    国際経営論集 (66), 47-65, 2023-11-30

    神奈川大学経営学部

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ