家庭科におけるシティズンシップ教育実践を展開する教師の姿勢と役割 : 小学6年生を対象とした授業実践より

書誌事項

タイトル別名
  • Attitudes and Roles of Teachers to Develop Citizenship Education Practice in Home Economics : From Class Practice for Sixth-Grade Students
  • カテイカ ニ オケル シティズンシップ キョウイク ジッセン オ テンカイ スル キョウシ ノ シセイ ト ヤクワリ : ショウガク 6ネンセイ オ タイショウ ト シタ ジュギョウ ジッセン ヨリ

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抄録

本稿では,小学6年生を対象とした家庭科におけるシティズンシップ教育実践の展開過程に基づく授業の構想・実践を通して,授業の中での教師の姿勢と役割を検討することを目的とした。その結果,授業実践から,①児童の私的で多様な生活経験や生活実感及び既有の知識を尊重し,それらを起点とした対話的な授業展開を重視する教師の姿勢,②児童の私的で多様な生活経験や生活実感及び既有の知識に基づく個人の考えとクラス全体,社会的課題,問題の争点とをつなぐ教師の役割,という点が重要であることが示唆された。また,本稿の目的と結果を踏まえた今後の課題として,空間軸の対象が地域や社会に拡張した授業の主題を扱う場合,教師は,児童たちが問題解決の見通しや展望をもって学習に取り組めるために,どのような姿勢をとったり役割を果たしたりすることにより,どのような学習空間の形成を志向することが必要なのか検討することを挙げた。

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