鼻副鼻腔の音響特性の計算と計測による検証の試み

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タイトル別名
  • Simulations of acoustic properties for the nasal and paranasal cavities and attempts of validation by acoustic measurements

抄録

<p>CT データから抽出した鼻副鼻腔の幾何学的モデルの音響特性は,時間領域差分法により計算することができる.そしてその結果は,同じCT データから造形した声道の実体模型の音響特性を計測することで検証できる.ところがこの計測は成功していない.これは,狭い鼻孔から入力される測定用の音響信号が,声門では十分な信号対雑音比で観測されないためである.この問題を解決するために,本研究では振幅が大きい計測信号を出力可能なエクスポーネンシャルホーンと,壁振動を抑制するために壁を厚くした声道の実体模型を導入した.その結果,伝達関数を計測することに成功し,計算した伝達関数を評価することができた.評価の結果,声道の実体模型では副鼻腔の微細な構造を十分な精度で再現できていないことが示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299151931062528
  • DOI
    10.60274/asjsc.sc-2023-7
  • ISSN
    27582744
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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