健常者における定量的指標を用いた骨盤 45 度回旋位までの 解析による寝返り動作パターンの類型化

  • 三木 啓嗣
    東京都済生会中央病院リハビリテーション技術科
  • 新田 收
    東京都立大学大学院人間健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Classification of rolling over movement patterns by analysis up to the pelvic rotation of 45 degrees using quantitative date in normal
  • ケンジョウシャ ニ オケル テイリョウテキ シヒョウ オ モチイタ コツバン 45ド カイセンイ マデ ノ カイセキ ニ ヨル ネガエリ ドウサ パターン ノ ルイケイカ

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抄録

 【目的】定量的指標を用いた寝返り動作分析は,光学式三次元動作解析装置を用いる以 外に確立された方法はないが,マーカーの計測が困難な寝返り動作ではその完全な解析は 不可能という限界も有する.先行研究では骨盤 90 度回旋位までの分析により寝返り動作 の類型化を行っているが,臨床現場ではより簡便で実用的な計測・分析の開発が求められ る.そこで,骨盤 45 度回旋位までの寝返り動作分析により動作パターンの類型化が可能 か検討した.【方法】健常男性 30 名を対象に,寝返り動作を三次元動作解析システムによ り測定し,骨盤 45 度回旋位までの解析において類型化し,先行研究との比較により骨盤 90 度回旋位までの解析との一致度をカッパ係数にて算出した.【結果】類型化は体幹屈曲(n = 18)/伸展(n = 4)/回旋(n = 8)であり,一致度は κ = 0.66 と十分な一致度を示 した.【結論】定量的指標を用いた寝返り動作パターンの類型化は骨盤 45 度回旋位までの 解析で十分可能である.

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