産業分野に関わる精神科医の現状と今後

DOI
  • 後藤 剛
    産業メンタルヘルスケア株式会社 山形さくら町病院

書誌事項

タイトル別名
  • Current status and future of psychiatrists involved in occupational health

抄録

<p>私は精神科単科病院で救急医療に取り組んでいたが,医療リワークプログラムを院内で立ち上げ,現在は職場のメンタルヘルス体制構築と実践に取り組んでいる.自身の働き方の変遷において,先達との出会いと学びから大きな影響を受けた.医療リワークでは,利用対象者の範囲がメランコリー親和型うつ病から双極性障害,発達障害等に拡大している.精神医療の高度化や多様化,オーダーメイド化の流れはあるものの,対面実施や集団内でのつながりはリワークの重要な要素であり続けるだろう.職場のメンタルヘルス対策において,精神科医は二次予防・三次予防に主に関わっている現状だが,今後は一次予防そしてゼロ次予防へと活躍の場が拡がるだろう.本大会で立ち上がった「若手の会(仮称)」の活動は,多職種間の新たなネットワークづくりや年代を超えた学会の活性化に貢献できうる.本格的な活動はこれからであり,多くの会員からの協力を期待する.</p>

収録刊行物

  • 産業精神保健

    産業精神保健 32 (1), 95-98, 2024-02-20

    一般社団法人 日本産業精神保健学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299207438681984
  • DOI
    10.57339/jjomh.32.1_95
  • ISSN
    27581101
    13402862
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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