日常会話における「嫌なこと」の語りにおける笑い話の導入手続き

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タイトル別名
  • The introduction procedure of laughable episodes in complaints in Japanese Everyday Conversation

抄録

<p>日常会話において,参与者が過去に経験した「嫌なこと」についての語り (complaint) において,しばしば語り手がその語りの登場人物の言動を笑うべきもの (laughable) として提示し,それについて受け手が笑うという事態が観察される.本研究では,連鎖上の位置およびターンの構成を分析し,laughableがどのようにcomplaintの語りに導入されているのかを明らかにする.分析の結果,以下のことが明らかになった.Laughableが導入されるターンは,その直前に長いポーズが置かれる,フッティングが変えられているなど,語りのそれまでの部分と切り離されて生じる.そのことにより,そのlaughableをcomplaintの他の部分と区別し,受け手が笑うことのできる位置を作り出していると考えられる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299207438756096
  • DOI
    10.11517/jsaislud.100.0_95
  • ISSN
    24364576
    09185682
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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