1. 毒性試験になぜイヌを使用するか
-
- 古濱 和久
- 岩手大学獣医学課程
説明
<p> イヌ(Canis familiasis)はヒトとの類似性あるいはバイオ製剤の毒性試験においてはサル類に及ばないものの、経済性、取り扱いおよび生体試料の頻回採取の容易さから、ICHガイドラインにおいても非ゲッ歯類の1種と位置づけられている。系統としてはビーグル犬が性質温順、感染病の制御、中型(8~15 kg)・短毛・多産・遺伝学的に固定および背景データの豊富さから用いられている。一部の安全性薬理試験では体の大きな繁殖ハウンド系(20kg 前後)が、薬効薬理評価では稀に交雑系も用いられている。各種イヌ試験の実施にあたっては、倫理面とともに生理、機能および形態学的特性(種差と言い換えることが出来る)、個体差および系統差によく精通しておく必要がある。以下にその要点について、筆者のこれまでの経験とともに述べてみたい。</p>
収録刊行物
-
- 谷本学校 毒性質問箱
-
谷本学校 毒性質問箱 2008 (11), 53-57, 2008-12-10
安全性評価研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390299207438836224
-
- ISSN
- 24365114
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可