子どもの学習・生活支援事業における家庭訪問の実施要因に関する検討――全国自治体への質問紙調査を通じて――

DOI
  • 朴 東民
    立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科コミュニティ福祉学専攻(博士後期課程)

書誌事項

タイトル別名
  • Implementation Factors of Home Visiting for Learning and Life Support Program for Children in Need: A Questionnaire Survey of Local Governments

抄録

<p>本研究の目的は,生活困窮世帯の子どもの学習・生活支援事業の実施主体である自治体が本事業における家庭訪問を実施する要因を明らかにし,今後の課題について考察することである.家庭訪問の実施要因として「財政的要因」「人的要因」「自治体の課題認識要因」の三つの要因に着目し,各要因に関連する仮説の検証を行った.調査方法は,全国580自治体の事業担当者を対象に質問紙調査を実施した.分析結果,財政的要因では,家庭訪問の加算措置と家庭訪問の実施状況の間に一定の関連性があることが示唆された.また,人的要因では,専門性のある支援員および家庭訪問体制が整っている支援団体の確保と家庭訪問の実施状況の間に関連性がみられた.そして,自治体の課題認識要因では,自治体が期待する事業成果の中身において家庭訪問の実施群と未実施群の間で傾向の違いがみられた.この知見を踏まえ,本事業における家庭訪問の充実を図るための課題を示した.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 64 (3), 14-25, 2023-11-30

    一般社団法人 日本社会福祉学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299218299635072
  • DOI
    10.24469/jssw.64.3_14
  • ISSN
    24242608
    09110232
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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