水中音響通信の厳しい二重選択性伝搬環境に有効なチャネルサウンダ

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Channel Sounder for Severe Doubly-Selective Channels of Underwater Acoustic Communications

抄録

水中音響通信(UWAC)の二重選択性を計測するには,ベースバンドで時間的に変動するchannel impulse response (CIR)を推定するチャネルサウンダが有効である.筆者らは,変形最大周期(M)系列を周期的に送信し,サイクリック相関で時変CIRを推定するチャネルサウンダを検討してきた.しかし,本手法は,CIRの時間変動速度が高速になると,検出CIRの振幅値が低下するという課題がある.本論文は,上記課題を解決するため,受信信号の標本化周期を圧縮・伸長するリサンプラを用いたチャネルサウンダを提案する.提案手法の特徴は,複数の異なったリサンプリング率を有するリサンプラを準備し,それぞれの出力に対してサイクリック相関を計算し,相関振幅が最大となるリサンプラに対応する相関値を推定CIRとして選択するものである.次に,計算機シミュレーションにより,提案手法がUWACの厳しい二重選択性伝搬環境に有効なことを明らかにする.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299229355368704
  • DOI
    10.14923/transcomj.2023gwt0002
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ