神奈川県立特別支援学校のヒヤリハット・アクシデントの検討

  • 麻生 雅子
    重症児・者福祉医療施設ソレイユ川崎 医師 聖マリアンナ医科大学 薬理学講座 医師
  • 須貝 研司
    重症児・者福祉医療施設ソレイユ川崎 医師 聖マリアンナ医科大学 小児科学講座 医師
  • 江川 文誠
    重症児・者福祉医療施設ソレイユ川崎 医師 聖マリアンナ医科大学 小児科学講座 医師

書誌事項

タイトル別名
  • An investigation on near miss accidents occurred at Kanagawa Prefectural Special Support Schools
  • カナガワ ケンリツ トクベツ シエン ガッコウ ノ ヒヤリハット ・ アクシデント ノ ケントウ

この論文をさがす

説明

重度なケアを在宅で行っている児童生徒が通学する場になる神奈川県立特別支援学校の現状を、学校から県の特別支援教育課へ報告、集計されるヒヤリハット・アクシデントを分析することから推測し、医療的ケアについて考察した。集計結果より、学校内の医療的ケアは担当教員が中心となって行っている、昼食時に起きやすい、注入に関するものが最も多い、マニュアル通りにできているかに主眼がおかれていることがわかった。しかし、医療的ケアでないヒヤリハット・アクシデントは県に報告されず、特別支援教育課に集計されるものは学校内で起きているヒヤリハット・アクシデントの一部でしかないこともわかった。特別支援学校には生活の中に医療が必要な児童生徒が様々な形で在席しているが、その全貌を把握できる医療従事者がいない。医療的ケアが必要な児童生徒が増加し、学校内で複雑な医療が増加しているので、特別支援学校の医療的ケアを検討する必要がある。まず問題点を共有し、医療従事者を交え検討を始めるべきと考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ