甲状腺良性結節の手術適応

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タイトル別名
  • Indications for the surgical management of benign thyroid nodules

抄録

<p>甲状腺良性結節を診療する頻度は高いが,2018年のガイドラインには治療指針の記載がなく,その手術適応は各施設に任されている。そこで,術前FNAで非悪性と診断され,当院で手術を行った118例を対象に,診療録より後方視的に手術適応について検討した。2010年のガイドラインの良性腫瘍手術適応9項目に,気道狭窄を加えた10項目を,3要因(機能的・質的・物理的)に分けて検討した。機能的要因としては,RAIやPEITを希望しない機能性結節は手術でよいと思われる。質的要因としては,超音波で悪性を否定できない所見がありかつFNAで良性以外の結節は悪性の割合が高く,手術適応としてよいと思われる。物理的要因としては,腫瘍径が大きく物理的要因の該当項目数が多い症例や,気道狭窄をきたしている症例は手術適応でよいと思われる。良性結節における手術適応は,複数の要因を加味した上で,手術のリスクとメリットを天秤にかけ,十分なICのもと手術か経過観察かを総合的に判断していく必要がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299229355535616
  • DOI
    10.11226/ojjaes.40.4_212
  • ISSN
    27588785
    24346535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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