書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of <i>ROS1</i> Fusion Gene-positive Lung Adenocarcinoma Diagnosed After Pulmonary Thromboembolism
抄録
<p>背景.ROS1融合遺伝子陽性肺癌(以下,ROS1肺癌)は非小細胞肺癌の1~2%であり,希少な遺伝子変異である.ROS1肺癌は若年者,女性,非喫煙者に多く,病理学的に粘液を有する腺癌が多い.非小細胞肺癌は血栓塞栓症の発生率が増加するが,さらにROS1肺癌は血栓症リスクが上昇する.本症例は肺血栓塞栓症を契機にROS1肺癌と診断された.症例.46歳の男性が息切れと両下腿の疼痛のため受診した.造影CTで肺動脈および左大腿静脈に血栓と,右中葉に結節影と縦隔リンパ節腫脹を認めた.肺血栓塞栓症と診断し,直ちにヘパリン持続注射を開始した.縦隔リンパ節より生検し,右中葉肺腺癌cStage IVA,ROS1融合遺伝子陽性と診断した.ヘパリン持続注射からアピキサバンに変更し,クリゾチニブによる治療を開始した.3ヶ月後,血栓は消失し,原発巣およびリンパ節の縮小を認めた.血栓の消失および腫瘍の縮小は12ヶ月以上継続している.結論.血栓症イベントを有する若年肺癌患者は,希少遺伝子変異の可能性を考慮し,迅速な精査および抗凝固療法を行うことが重要である.</p>
収録刊行物
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- 肺癌
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肺癌 64 (1), 28-33, 2024-02-20
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299318849692160
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- ISSN
- 13489992
- 03869628
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可