腹腔鏡下胆嚢摘出術における漿膜下層内層生理食塩水注入剥離法

書誌事項

タイトル別名
  • Novel Technique of Subserosal Inner Layer Dissection Using Saline Injection in Laproscopic Cholecystectomy
  • 腹腔鏡下胆囊摘出術における漿膜下層内層生理食塩水注入剥離法
  • フククウキョウ カ タンノウ テキシュツジュツ ニ オケル ショウマク カソウ ナイソウ セイリ ショクエンスイ チュウニュウ ハクリホウ

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説明

<p>目的:腹腔鏡下胆嚢摘出術において,胆嚢壁の剥離では漿膜下層内層を連続して露出しながら剥離することが重要である.今回,その漿膜下層内層を確認しながら安全に剥離する手技として,生理食塩水を漿膜下層の内外層境界に注入する剥離方法を施行し,その有用性と安全性を検討した.手技:胆嚢窩が深くて広く,漿膜下層が薄いと判断した10症例を対象とした.胆嚢体部および漏斗部の漿膜下層内層をある程度露出したところで胆嚢床方向に生理食塩水を注入し,漿膜下の内外層境界を剥離し凝固切離した.結果:出血量は少量で,漿膜下層内層を確認しながら安全に胆嚢床から剥離できた.全例,術後合併症なく術後早期に退院した.結論:本法は漿膜下層内層を視認しながら安全に剥離できる.若手外科医への胆嚢漿膜下層内層の外科的解剖を教育することにも有用であると思われた.</p>

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