梅田川における植生が洪水時水位に与える影響の評価と適切な伐採時期・手法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF IMPACT OF VEGETATION ON FLOOD WARER LEVELS IN THE UMEDA RIVER AND STUDY OF APPROPRIATE CUTTING PLANS

抄録

<p> 愛知県豊橋市を流れる二級河川梅田川では,河道内に植生が繁茂し,河道の断面阻害が発生しており,洪水時に水位が上昇しやすい.本研究は現地観測と数値モデルを組み合わせて,河道内植生が洪水時の水位に及ぼす影響を評価した.また伐採状況を考慮した植生高に関する感度実験を実施し,植生管理手法の検討を行った.感度実験の結果,植生高を2m未満で維持することが重要であり,また右岸堤防表法面上に存在している植生が水位上昇に大きく影響を与えていることが明らかとなった.植生管理手法としては,2回に分けた伐採が有効であり,現地の植生高を考慮して,最も洪水が発生しやすい9月までに右岸側に分布している植生を伐採,またそれに先立って7月下旬に左岸側を伐採することで,氾濫リスクを抑えることが可能になると考えられる.</p>

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