浮遊砂が卓越する河川における流路変動の解析

  • 原田 大輔
    国立研究開発法人土木研究所
  • Md. Majadur RAHMAN
    National Graduate Institute for Policy Studies (GRIPS), Japan and International Centre for Water Hazard Risk Management (ICHARM), Public Works Research Institute (PWRI) Japan
  • 江頭 進治
    国立研究開発法人土木研究所

書誌事項

タイトル別名
  • SIMULATION OF RIVER CHANNEL CHANGE IN A SUSPENDED DOMINATED RIVER

抄録

<p> 本研究では,浮遊砂が卓越する河川において,平面二次元流モデルで河岸侵食を含む流路変動を解析する手法を示し,これをバングラデシュのSangu川下流域の蛇行区間に適用して,流路変動の特徴を明らかにする.Sangu川下流域の流路変動が著しい区間を対象として,2018年の河床を初期条件とした解析を行い,実際の流路変動データと比較した.その結果,解析結果は実際の河床変動と河岸侵食の傾向を概ね捉えることができることが分かった.蛇行や砂州に伴って流れが集中する箇所では,その下流内岸側で,主流線からの剝離渦に伴って浮遊砂が堆積し,一方で外岸側ではこの剝離渦は形成されにくく,氾濫流が流路に戻る際に河岸侵食を引き起こしている.このように,浮遊砂の堆積と河岸侵食によって流路変動が生じる過程を明らかにした.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ