大学の地域連携における PBL 教育の評価指標開発に向けた構成概念の検討

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タイトル別名
  • Consideration Construct Concepts for the Developing Evaluation Indicators of PBL (Project/Problem-Based Learning) with Local Community Relations in University Education
  • ダイガク ノ チイキ レンケイ ニ オケル PBL キョウイク ノ ヒョウカ シヒョウ カイハツ ニ ムケタ コウセイ ガイネン ノ ケントウ

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抄録

大学で近年盛んに取り入れられている教育手法の PBL(「課題解決型学習」「プロジェクト型学習」等と呼ばれるアクティブラーニング手法の一つ)は、グループワークなどの活動の中で、学生の主体的な学びを促進し、問題解決能力、創造力、コミュニケーションとコラボレーションなどの能力を育むとされ、行政や企業など大学内にとどまらず地域と連携して行う授業形態として多く存在する。しかし、PBL 科目の学生の成績評価は、教育効果の量的把握が必ずしも十分ではないことが指摘されている。そこで、本研究では、学生の成長と地域連携の実践効果を総合的に評価する際に、地域との関係性構築により醸成される「ソーシャルキャピタル」の観点が有効なのではないかと仮説を立て、大学の地域連携における PBL の効果を評価するための指標の構成概念を検討することを目的とした。既存のソーシャルキャピタル尺度と大学の地域連携におけるPBL実践事例、また PBLでの到達目標に多く含まれる社会人基礎力を基に分析を行った結果、指標は授業の主体者となる大学生が評価することを前提に、4 つの領域「チームワーク」「信頼」 「ネットワーク」「地域への興味関心」を設定し、それぞれの領域の定義を行った。今後の指標開発にあたっては、これらの4領域を基に項目内容と回答方法の精査が必要であろう。

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