書誌事項
- タイトル別名
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- Reproducibility of the GRBAS Scale for Dysphonia When Used by Experienced Speech-Language Pathologists
抄録
<p>嗄声における聴覚心理的評価法(GRBAS尺度)は,再現性が検者の熟練度に依存するために,検者間および検者内の一部の尺度は再現性が低いとされている.今回の検討では,10年以上の音声障害診療経験のある熟練言語聴覚士3名を検者として,音声障害患者74例の録音音声をGRBAS尺度で評価し,期間をおいて再度同症例をランダム化して再評価した.検者内信頼性評価のために1回目の評点と2回目の評点の一致度を評価し,3人の評価の一致度から検者間信頼性評価を行った.結果として,検者内においてGRBAS尺度のすべての尺度で評点はおおむね一致していたが,検者間におけるR尺度とS尺度は特に再現性に乏しかった.検者内一致度は高いために,同一検者による評価は有用であると考えられるが,検者間評価においては,熟練の言語聴覚士間でも複数の尺度の評価が異なる場合があった.以上からGRBAS尺度に代わる新しい客観的評価の作成が望まれた.</p>
収録刊行物
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- 音声言語医学
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音声言語医学 65 (1), 14-18, 2024
日本音声言語医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299318867799680
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- ISSN
- 18843646
- 00302813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可