JRCガイドラインに基づいた新生児蘇生法2020

DOI
  • 細野 茂春
    日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法委員長/自治医科大学附属さいたま医療センター周産期科新生児部門

抄録

<p> はじめに</p><p> わが国の新生児蘇生法(Neonatal Cardio-pulmonary Resuscitation:PR)は国際蘇生協議会(International Liaison Committee on Resuscitation:ILCOR)が作成する国際ガイドライン(Consensus on Science with Treatment Recommendations:CoSTR)に準拠したものである。2015年までは5年ごとにCoSTRがILCORのWebサイト1)でパブリックコメントを求めた後に確定版としてCirculation,Resuscitation誌上に公開されていた。2016年以降は臨床課題の検討が終わるとパブリックコメントを求め各臨床課題ごとに論文化可能なものは論文化し,単年ごとにCoSTRを公表する連続的エビデンス評価(Contentious Evidence Evaluation:CEE)に変更された。その結果 新生児領域では2019年,2020年にそれぞれ2件2),20件3)の臨床課題が公表された。それらを基に,日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法委員会と日本蘇生協議会(JRC)が共同で検討を重ね,2020年12月にシステマティックレビューが行われた7つの課題についてのわが国の適応とアルゴリズムに関して検討し,その結果をオンライン版4)として公表した。NCPR講習会テキストとして2021年3月にはJRCガイドライン2020に基づいた新生児蘇生法テキスト5)を発刊した。本稿ではNCPR2020変更点についてアルゴリズムを含めて解説する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299318868129664
  • DOI
    10.34456/jspnmsympo.39.0_14
  • ISSN
    2759033X
    13420526
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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