乳酸アシドーシスを併発し極度のインスリン分泌低下をきたしたがその後回復した2型糖尿病の1例

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タイトル別名
  • A Case of Type 2 Diabetes Complicated by Lactic Acidosis and Subsequent Recovery from Insulin Deficiency

抄録

<p>2型糖尿病治療中である65歳の男性が,乳酸アシドーシスのため入院した.当初,インスリン分泌が著明に低下していたが,数日後から徐々に回復した.同様にインスリン分泌が著明な低下におちいり,その後に回復した2型糖尿病が2例報告されている.著明な高血糖をともなった2型糖尿病例とKetosis-prone type 2 diabetes例である.本症例とこれら症例は,発症経過に共通点が少なく,同様の機序で極度のインスリン分泌低下にいたったとは考えにくい.膵ベータ細胞は種々の代謝性,炎症性ストレスにより機能が低下し,極端な場合はインスリン分泌完全停止にまで近づくが,そこからでも回復可能であることが示唆される.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 67 (2), 64-68, 2024-02-29

    一般社団法人 日本糖尿病学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299318868337664
  • DOI
    10.11213/tonyobyo.67.64
  • ISSN
    1881588X
    0021437X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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