甲状腺乳頭癌全摘症例の臨床的検討

DOI
  • 山口 慎人
    豊橋市民病院耳鼻いんこう科
  • 的場 拓磨
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 川北 大介
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 髙野 学
    名古屋市立大学医学部附属西部医療センター耳鼻咽喉科
  • 村嶋 明大
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 蓑原 潔
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 岩城 翔
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 柘植 博之
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 岩﨑 真一
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical investigation of patients with papillary thyroid carcinoma treated by total thyroidectomy

抄録

甲状腺腫瘍診療ガイドラインでは,乳頭癌高リスク症例に全摘術を行うことが推奨されているが,中リスク症例は症例ごとの判断となっており,術式選択に難渋することがある。今回われわれは,2012年7月~2022年7月に名古屋市立大学病院で施行した甲状腺乳頭癌全摘症例72例に対して臨床的検討を行った。高リスク症例が最も多く,中リスク症例では外側区域リンパ節転移がある症例が多かった。高リスク症例では無増悪生存率が不良であり,中リスク症例であっても,外側区域リンパ節転移のある症例では再発・転移リスクが高いことから,合併症の予防に努めつつ全摘術を考慮すべきと考えられる。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 33 (3), 311-317, 2024

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299362593174656
  • DOI
    10.5106/jjshns.33.311
  • ISSN
    1884474X
    1349581X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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