教養英語科目の履修学生におけるテキスト生成AIの認知度と利用状況

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  • Awareness and Experiences of Text-Generative AI among Undergraduates in General English Courses

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抄録

本研究の主な目的は,テキスト生成AI ツールに対する学生の認識と経験を調査することであり,ChatGPT 公開から半年の時点で,これらのツールが異なる文脈でどのように認識され,活用されているかに焦点を当てた。特に,その使用方法が学術的な場面とそうでない場面とでどのように異なるのかを理解しようとした。調査の結果,これらのツール,特にChatGPT の認知度は高いものの,実際の利用は限定的であることが明らかになった。これらのツールは,学業以外の私的な目的で使用されることが最も多く,学術的な学習や研究のためのツールというよりは,主に娯楽や情報収集のソースと認識されていることが示唆された。言語学習におけるこれらのツールの有効性を認めている学生もおり,教育の文脈における潜在的な有用性を示しているが,その一方で,言語教育への統合はまだ黎明の段階にあり,その実用化にはまだいくつもの大きな課題がある。本稿が強調するのは,この分野における更なる研究開発の必要性,特に教育におけるAI ツールの効果的な利用方法の開発,学習法や指導法の改善や工夫の必要性である。本研究が,教育におけるAI の役割に関する継続的な対話に貢献し,その導入に向けた将来の戦略を形成する一助となれば幸いである。

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