cDNAを鋳型としたBIOMED-2PCRにおける多発性骨髄腫シークエンスの検討
-
- 島田 翔太郎
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 黒岩 魁
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 成田 雛子
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 岡村 玲子
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 上杉 由香
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 佐々木 陽平
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 綿貫 めぐみ
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 荒井 奈々
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 川口 有紀子
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 藤原 峻
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 柳沢 孝次
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
-
- 服部 憲路
- 昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門
書誌事項
- タイトル別名
-
- Multiple myeloma sequencing in BIOMED-2 PCR using cDNA as template
抄録
多発性骨髄腫(MM)の微小残存病変(MRD)測定技術は進歩している.症例特異的プライマーを用いたPCR法は10−4~10−6と高感度ではあるが,免疫グロブリン(IG)特異的領域の解読や特異的プライマー設計の成功率が低いことが課題となっている.2003年に開発されたBIOMED-2PCRを用いて,MM患者の骨髄検体から抽出したRNAを鋳型としてPCRを行った.TA-cloningののちシークエンスしてIG領域解読の成功率を確認した.われわれはcDNAを鋳型として特定のIGHV-J primerを用いたBIOMED-2PCRで58.1%の成功率が得られた.IGH type別の検討では単変量解析および多変量解析ともに,IgG typeおよびIgA typeがBJP typeと比較して有意にPCR成功率が高かった.RNA発現の低下や異常なIGH遺伝子再構成のためBJP typeでは低い成功率に留まった可能性がある.RNAから作成したcDNAを鋳型として利用することで,検体採取時の形質細胞割合や抽出時の核酸濃度に関わらず,長期保管検体でBIOMED-2PCRが可能なことが示唆された.
収録刊行物
-
- 昭和学士会雑誌
-
昭和学士会雑誌 84 (1), 10-21, 2024
昭和大学学士会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390299384436358912
-
- ISSN
- 2188529X
- 2187719X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可