大野美代子のインテリアデザインにみる領域横断する思考

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タイトル別名
  • Cross-disciplinary thinking in the interior design of Miyoko Ohno

抄録

<p> 大野美代子が領域横断によって追求したテーマは、単にモノの規模やスケールの拡張ではなく、人と物と空間の関係性をどのように構築するかにあった。インテリアデザイナーから環境デザイナーへ自らの職能を変化させ、領域を横断するデザイン思考によって「美しい橋」を追求した。<br> デザインすることへの根源的な問いかけによって、人間が生きることのできる空間のあり方や都市の環境形成に関わる公共事業のあり方への意識改革をはじめ、人間不在の効率主義および消費偏重の商業主義への批判を行なった。<br> 本研究において、1970年代を中心に、アート、建築、インテリアデザイン周辺領域の思潮動向を分析し、同時代に活躍したデザイナー(倉俣史郎、三井緑)と比較することにより、大野のデザイン思考と技術の特徴を明らかにする。</p>

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 70 (3), 3_11-3_20, 2024-01-31

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299440019731968
  • DOI
    10.11247/jssdj.70.3_11
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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