教員養成課程学生の教育相談の経験と理解に関する研究― 学校における教育相談活動の定着に向けて ―

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Experiences and Understandings of Educational Counseling for Teacher Training Course Students : Toward the Establishment of Educational Counseling Activities in Schools
  • キョウイン ヨウセイ カテイ ガクセイ ノ キョウイク ソウダン ノ ケイケン ト リカイ ニ カンスル ケンキュウ : ガッコウ ニ オケル キョウイク ソウダン カツドウ ノ テイチャク ニ ムケテ

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抄録

本研究の目的は,学校における教育相談活動の定着に向けて,教員養成課程学生を対象に教育相談に関する経験や理解を明らかにすることであった。「教育相談論 A」の受講生を対象に,中学生当時の教育相談活動経験を尋ねた。また,講義前後での教育相談活動に対する理解の変容を計量テキスト分析によって検討した。その結果,多くの学生の教育相談に関する経験は主として学期に1回程度の担任との面談であり,生徒側からは教育相談活動の機能や校内支援体制について具体的に捉えづらい状況にあった。また,教育相談活動について,講義前は,子どもが抱える悩みを個別に解決することが教育相談の役割であると理解していたが,講義後には,子どもや保護者,教師が抱える課題に対して,教育相談コーディネーターが中心となり,チーム支援体制を構築して対応するといった理解へと変容した。最後に,こうした理解の変容を促すために,講義で事例検討を行う意義について議論した。

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