油水界面における超分子複合体形成を利用したW/Oエマルションの安定化
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- 豊田 直晃
- 日本メナード化粧品株式会社 商品企画開発部門 開発研究部
Abstract
<p>W/Oエマルションは、製剤に高い撥水性や閉塞性を付与し、汗や水に強い塗布膜を形成することができるため、重要な化粧品基剤のひとつである。しかしながら、一般にW/Oエマルションの安定化は難しいとされている。我々は、疎水性のPEG変性シリコーン(PEG-MS)とα-CDとを組み合わせることで、W/Oエマルションの安定性を劇的に向上できることを見出した。各種測定の結果、PEG-MSとα-CDが擬ポリロタキサン構造を有する超分子複合体を形成していることが示唆され、これが油水界面に規則正しく配向することで界面膜強度が増し、乳化安定性の向上に寄与したものと推察される。</p>
Journal
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- Colloid & Interface Communications
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Colloid & Interface Communications 49 (1), 32-34, 2024-03-10
Division of Colloid and Surface Chemistry, CSJ
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390299440019993728
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- ISSN
- 27585379
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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- Abstract License Flag
- Allowed