子ども自身の気付きによる系統的な粒子概念形成を図る指導
書誌事項
- タイトル別名
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- Instruction to form systematic particle concept by the child’s own awareness
- Introduction of activities to promote understanding how warmed water moves upwards
- ―温められた水が上に移動する仕組みの理解を促す活動を導入して―
抄録
<p>本研究は,子ども自身の気付きによって,必要感をもって粒子概念を導入し,その形成を図ることを目指している。先行研究を通して,粒子概念の導入は,小学生の段階から系統的に行っていく必要性が示唆されていることを踏まえ,本研究では,粒子領域単元が多く含まれる小学4年生の理科学習に着目し,年間を通じた系統的な粒子概念形成を促す指導に取り組んでいる。本稿では,「もののあたたまり方」の単元において,2種類の木を比較する活動を通して,粒子同士の隙間に違いによって浮き沈みが生じていることに気付くことで,自ら粒子概念を導入し,温められた水が上に移動する仕組みを理解できるようになることを目指した。事後調査において,4割程度の子どもが,温められた水が上に移動する仕組みを粒子概念に触れながら説明しており,その結果を踏まえると,本活動は,水の温まり方の仕組みを理解したり,水の粒子概念形成を図ったりする上で,一定の効果があったことが示唆される。</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 38 (4), 19-22, 2024-03-16
一般社団法人 日本科学教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299450896871808
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可