下水汚泥と草木バイオマスの混焼による焼却灰中のリン・カリウム形態変化

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECTS OF CO-FIRING SEWAGE SLUDGE AND PLANT BIOMASS ONPHOSPHORUS AND POTASSIUM COMPOUNDS IN INCINERATED ASH

抄録

<p> 下水汚泥と草木バイオマスの混焼時のリンとカリウムの形態変化を明らかにすることで,下水汚泥焼却灰の肥料としての利用可能性を評価することを目的に,実験炉において下水汚泥と刈草および剪定枝との混焼試験を行った.混焼試験で得られた焼却灰に対して各種分析や熱力学平衡計算を併用し,混焼にともなう組成変化の特性について整理を行った.さらに焼却灰の肥料としての特性を調査するため,溶出試験により評価した.草木バイオマスとの混焼により供給されたカリウムは汚泥中のアルミニウム化合物やケイ酸化合物と反応してアルミノケイ酸塩を生成し,その反応の過程でリンはカルシウム塩などの形態に移行することが予想された.植物が利用可能な形態であるク溶性のカリウムやリンが草木バイオマスとの混焼により増加し,肥料としての価値が向上した.</p>

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参考文献 (3)*注記

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