書誌事項
- タイトル別名
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- Successful introduction of ERAS in pancreaticoduodenectomy : What is real minimally invasive surgery?
- 〜真の低侵襲手術とは?〜
抄録
<p> 膵頭部癌に対しては, 膵頭十二指腸切除術 (Pancreaticoduodenectomy:PD) が施行される. PDは高度侵襲手術であり, 膵液瘻や胃内容排泄遅延など術後合併症の頻度が比較的高く, また術前低栄養や糖尿病, サルコペニアなどを合併していることが多いため, 術後在院日数3週間以上がわが国の外科医の常識であった. そこでわれわれは, 術後回復促進プログラム (Enhanced recovery after surgery:ERAS) を積極的に導入し, 2020年4月より「PD術後10日以内の自宅退院を目標アウトカムとするクリニカルパス」を作成し運用を開始した. その結果, PD術後在院日数中央値8日と良好な結果を得ることができた. 合併症の少ない手術を施行し, ERASの導入による適切な周術期管理を行うことで患者が早期回復・早期退院・早期社会復帰できる手術こそが, 真の低侵襲手術であると考える. </p>
収録刊行物
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- 外科と代謝・栄養
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外科と代謝・栄養 58 (1), 31-36, 2024-02-15
日本外科代謝栄養学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299472998441728
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- ISSN
- 21875154
- 03895564
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可