超高齢社会における膵神経内分泌腫瘍診療

  • 藤森 尚
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 村上 正俊
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 松本 一秀
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 大野 彰久
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 寺松 克人
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 植田 圭二郎
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 伊藤 鉄英
    福岡山王病院膵臓内科・神経内分泌腫瘍センター 国際福祉医療大学大学院医学研究科消化器内科
  • 小川 佳宏
    九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科/九州大学大学院医学研究院病態制御内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Management of pancreatic neuroendocrine neoplasms in Japan's rapidly aging society

説明

<p>膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasm:PanNEN)は希少疾患であるが,近年増加傾向である.超高齢社会に伴い今後はPanNEN患者の高齢化も予想される.PanNENの唯一の根治治療は外科切除であり,適応を選んで外科切除を施行した場合,高齢者においても安全な外科切除が可能である.一方で,年齢や併存疾患,腫瘍径などから,経過観察の選択肢も考慮する.高分化型の膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor:PanNET)に対する全身療法として,ソマトスタチンアナログ,分子標的薬,細胞障害性抗がん剤,放射性核種標識ペプチド治療,などが挙げられる.各種治療法の特徴・有害事象を理解した上で,高齢者PanNETに適用することになるが,外科手術と同様に,併存疾患や認知機能などの事前評価が重要となる.</p>

収録刊行物

  • 膵臓

    膵臓 39 (1), 33-42, 2024-02-29

    一般社団法人 日本膵臓学会

参考文献 (30)*注記

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